院長コラム
Vol.08 「日本成長学会」
11月1日(土)に、私が理事長をしている日本成長学会の学術集会が、藤枝憲二旭川医科大学小児科教授の会長のもとに旭川大雪クリスタルホールで開かれました。日本成長学会は、小児内分泌医だけでなく、人類遺伝学の側面から、スポーツ医学の側面から、学校保健の側面から、はたまた矯正歯学の側面から、いろいろな面から成長について研究していくために集まった人たちで構成されています。今回も、いろいろな分野の人たちから12題の演題が発表されました。
ランチョンセミナーは、慶応大学小児科の長谷川奉延先生が「日本人小児BMIおよび腹囲パーセンタイル曲線を作成してわかったこと、わからなかったこと」という題で、標準値を作成する困難さをわかりやすく説明してくださいました。教育講演は、「小児のメタボリックシンドローム」という題で、日本赤十字北海道看護大学教授の伊藤善也先生が、日本で作成された小児のメタボリックシンドロームについて、解説していただきました。
今回の特別講演は、旭山動物園の園長小菅正夫さんの「動物の子育て」で、ホッキョクグマのこどもや、オランウータンのこどもを育てさせるようにする苦労の中から、子育ては、学習であることを納得させてくれました。
若手優秀演題賞は、早生まれと遅生まれの体格・体力差は、中学生後半までなくならないことを報告した北翔大学の渡邊先生と、IGF-2の遺伝子多型が胎児胎盤発育に影響を与えることを報告した旭川医科大学の長屋先生が受賞しました。
懇親会の後は、地酒蔵「大雪乃蔵」でおいしい酒を飲み過ぎてダウンしてしまいました。
次の日に、旭山動物園に行きましたが、雨が降って6.3℃。園長の話を聞いていたので、興味深くオランウータン、ホッキョクグマなどを見物しましたが、人気のあるアザラシ館は、長蛇の列であきらめました。
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