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Vol.45  2019年の合唱活動


2020/2/6

 
2019年4月~5月にかけてのグノーの会のイタリア演奏旅行は、すでに院長コラムNo.43「令和の始まりに、ヴァチカンで歌う」で報告しました。

その後は、8月11日(日)に池袋芸術劇場でのアカデミカ・コールの演奏会で、常任指揮者の三澤洋史先生作曲「男声合唱と8人のアンサンブルのためのMissa pro Pax(平和のためのミサ)」を、世界初演となる全曲演奏を行いました。この一部は、昨年の東京六大学OB合唱連盟演奏会でも歌われました。ラテン調で、テナーサックスやコンガなどの伴奏楽器の中で、アップビート&シンコペーションの全曲1時間を超える難曲を、平均65歳ぐらいの合唱団が頑張って歌い切りました。団内指揮者の酒井さんの1年半にわたる粘り強い指導のたまものです。全曲終了後、三澤先生ががんを克服した新国立劇場合唱団員を紹介し、アンコールに「Festa de Credo」を会場の手拍子とともに歌い、1964年の東京オリンピックの閉会式のように三々五々舞台から団員が下りていくフィナーレは、感動的でした。

9月18日(水)に学習院百周年記念会館で「前田幸市郎メモリアル 30周年演奏会」が開かれました。前田幸市郎先生は私が東京大学音楽部コール・アカデミーで歌っていた時の常任指揮者です。N響なども指揮されていた先生が、我々学生合唱団を平成元年に亡くなられるまで指導をしてくださいました。主にミサなどの宗教曲の前田先生の指導は、我々に合唱芸術を垣間見る思いを与えてくださいました。先生は「酋長」というあだ名で我々にも溶け込み、多くの「酋長語録」が残っています。その中で私に関したものは「トシ!!お前のはフォルテシッモじゃなくてガナリッシモだ!」「土手医者になるなよ。藪(医者)はまだ隙間から向こうが見えるが、土手は向こうが見えねえ。」。そんな酋長にあこがれて、学生時代は前田先生が指導していた混声合唱団の東京合唱団にも入っていました。

今回のメモリアル演奏会は、東京合唱団、アカデミカ・コールが中心になって、前田先生が関係した12の合唱団からの有志でメモリアル合唱団が編成されました。プログラムは、男声合唱によるケルビーニの「レクイエム」と、250名の混声合唱による藤原義久先生が前田先生に捧げて作曲した「北からの挽歌」、フォーレの「レクイエム」で、前田幸市郎先生のご子息の前田幸康先生の指揮で演奏されました。もちろん私は全ステージ歌いました。

10月13日(日)には、日比谷高校清涼会館で第7回OB交歓演奏会が開かれました。この演奏会は、東京大学音楽部現役のコール・アカデミー、コーロ・レティツィアとそのOB達が活動しているグループが集って開く演奏会で、今年は12グループが参加しました。私は現役との合同、グノーの会、アカデミカ・コール、一二三五会と4つのグループで歌いました。一二三五会は、昭和41年、42年、43年にコール・アカデミーに入部した一二三会に、昭和45年に入学した組が後から合流してできたOBグルークです。昭和44年は、安田講堂事件で、東大入試がありませんでした。一二三会は、昭和43年に東京文化会館での第15回定期演奏会でリストの「ミサc-mol」を歌いました。今回、その中からKyrieとAgnus Deiを歌いましたが、皆覚えてなかったので、1回の強化練習で必死に練習しました。私は、学生時代にも歌ったソロを歌いました。

東大ホームカミングデイは、OBたちが毎年母校を訪れる催しで、今年は10月19日(土)に開かれ、音楽関係のサークルのOBたちで安田講堂演奏会が開かれました。応援団や混声合唱団とともに、アカデミカ・コールは現役のコール・アカデミーと一緒に愛唱曲集を歌いました。

11月10日(日)に昭和大学医学部の上条記念館開館記念演奏会が、昭和大学医学部の上条ホールで開かれました。演奏曲目はベートーベンの「交響曲第九の第4楽章」。演奏者は大学の職員と学生を集めて編成した昭和大学上条メモリアル合唱団とオーケストラ。合唱の指導をしたのが、たなか成長クリニックの納涼会・忘年会で歌っているカルテット、フォー・グロウイングスのセカント・テナーの田中大介先生。私も昭和大学医学部の客員教授なので、助っ人として参加しました。大介先生は1年以上も前から約50回の合唱団の練習を医師であり声楽家の奥さんと共に、あちこちで指導しました。そのかいあって、本番では約70名の合唱団が組織されました。指揮者は、大介先生の湘南高校時代の同級生でドイツで活躍されている上岡敏之氏が引き受けてくださいました。マエストロ上岡の最初の練習では、オケも合唱もどうなることかという状態でしたが、さすがプロ、最後には見事に仕上がり、素晴らしい演奏をすることができました。

演奏会後は、新高輪プリンスホテルで、医学部の90周年記念祝賀会があり、ハレルヤ、昭和大学の応援歌、校歌を歌いました。
12月21日(土)に町田市民ホールで現役のコール・アカデミー第66回定期演奏会が開かれ、アカデミカ・コールは現役と合同で、ケルビーニのレクイエムからの抜粋曲を歌いました。私は、11月の終わりに予期せぬ開胸手術を受ける羽目になってしまい、その後遺症で咳をすると傷が痛む状態でしたが、なんとか歌い切りました。ステージ終了後クリニックの忘年会に取って返して、フォー・グロウイングスでカルテットを歌うという強行軍で、2019年の歌は終わりました。

2020年も、3月14日(土)に紀尾井ホールで開かれる第9回東日本大震災追悼チャリティーコンサートでメモリアル合唱団に参加してモーツァルトの「レクイエム」、5月31日(日)に池袋芸術劇場での東京六大学OB合唱連盟演奏会ではアカデミカ・コールでグノーの「第二ミサ」、10月4日(日)の安田講堂での東大音楽部100周年記念交歓演奏会でも歌う予定です。

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