院長コラム
Vol.40 「フォー・グロウイングス ランチタイム・コンサート」
趣味の合唱について、これまで何度か書いておりますが、今度はカルテット(男声4重唱)のコンサートについてです。
昔から、大学のコーラスのOB合唱団(アカデミカ・コール)のメンバーとカルテットを組んで、団地の音楽祭や学会の懇親会の余興などで歌っていました。トップテノールの私と、バリトンの合唱大好きの大学同期、沢田 茂氏、バスの医学部5年後輩の小児科医、立花克彦先生は固定していましたが、セカンドテノールは何人か替わっていました。5年前に立花先生が、昭和大学医学部の田中大介先生をスカウトしてきて、年金生活者1人と小児科医3人という新しいカルテットを結成しました。グループ名は、“伸びゆく子どもたちのために”と“いまだに成長を続ける4人組”という二つの意味を込めて“フォー・グロウイングス”としました。月に1回程アカデミカ・コールの団内指揮者川越和雄氏と技術顧問の大橋正教氏の指導を受けながら練習を継続していました。発表の場は、たなか成長クリニックの納涼会、忘年会でしたので、別名を“たなか成長クリニックお抱え合唱団”とも言います。
レパートリーも増えてきたので、コンサートを開こうということになりましたが、聴衆を集めるために、学士会館の広い部屋を借りてランチを割安で提供(4,320円のランチだが、入場料を2,000円にして)するということで、9月3日にランチタイム・コンサートを開くことになりました。我々のカルテットだけでは時間が持たないので、アカデミカ・コールの中にある、Oh Hushと’49ersという2つのカルテットに賛助出演を頼みました。
当日はそれぞれのメンバーの家族やアカデミカ・コール、高校の同級生などが来てくれて、食事のための8人用テーブル13台がほぼ満席になりました。私の妻や子どもたちも、聴きに来ました。
コンサートは、我々フォー・グロウイングスがいきなり「Sing along」(昔NHKテレビで放送していた”ミッチと歌おう”のテーマソング)を歌って始まりました。その後、私がメンバーを紹介し、フォー・グロウイングスの成り立ちや活動などを話しました。
第1ステージは、技術顧問の大橋正教さんに依頼して編曲してもらった「ランナウェイ」「スカボロフェア」「オンリー・ユ-―」「アメイジング・グレイス」の4曲を歌いました。「オンリー・ユー」は、10周年記念パーティに私から妻に捧げましたが、立花先生がその話を披露して、自分も奥さんに捧げたいと宣言し、田中大介先生も「私も妻に」と続きました。
その後ランチタイムに入り、参加者は歓談しながら学士会館のおいしいランチを楽しみました。。
第2ステージは、賛助出演のOh Hush。大橋さん編曲の曲を歌うカラカル(カラオケカルテット)で、紅一点の女性ヴォーカルの曲も含め、カラオケをバックに4曲を歌いました。
第3ステージの賛助出演の’49ersは、昭和49年入学組のパートリーダーがカルテットを組んで40年以上歌っています。デュークエイセスの「日本のうた」シリーズから4曲、年季の入った美しいハーモニーを聴かせてくれました。
第4ステージは、3つのカルテットが合同で、「I’ve been wukkin’ on the railroad」と「いざ起て戦人よ」を、アカデミカ・コールの団内指揮者の川越氏の指揮で歌いました。妻の評「皆、一番楽しそうに歌っていた」。
最後のステージは、フォー・グロウイングスで、黒人霊歌を3曲、Sea ChanteyとBarber Shopから1曲ずつ歌いました。黒人霊歌の「Little innocent lamb」では、練習でも間違えたことがないところで私が歌いそこない、曲が止まってしまいました。私は頭が真っ白になりましたが、会場の雰囲気はご愛嬌という感じで受け止めてくれたので、最初からやり直しました。最後のBarber Shopの「Crying」は、「ハイツェー」という高い音がトップテノールにでてくるだけでなくセカンドテノールにもでてくるという大曲ですが、必死に歌い切りました。
その後、会場の人たちと一緒に「野ばら」を歌い、コンサートは無事終了しました。聴きに来て下さった人たちから、「雰囲気が違うカルテットが聴けて面白かった」という感想を多数いただき、会計は赤字になりましたが、私たちの心は満足のいく「黒字」になりました。
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