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学術活動

No.28 当院で行う臨床研究についてのお知らせ(SGA性低身長症のGH治療)


2021/03/23

たなか成長クリニックでは2010年から2016年に低身長を主訴に当院を初診で受診され、そのうちSGA性低身長症と診断されて成長ホルモン(GH)治療を受けられた方を対象に、『前思春期SGA性低身長症における成長ホルモン早期増量による5年間の治療効果』という臨床研究を実施することになりました。

わが国で、SGA性低身長症においてGH治療が認められたのは2008年で、小児内分泌医もまだそれほど治療経験が長いわけではありません。日本小児内分泌学会から「SGA性低身長症のGH治療のガイドライン」が出されていますが、成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)と異なり、GH治療の治療量に幅があり、その増量に関しては、基本的に主治医の裁量によります。

当院においては、GH治療早期になるべく早く患者さんの身長を正常化するために、独自の早期増量法を開発し治療を行ってきました。その方法により、良好な治療成績が得られていますので、今回その成績をまとめて報告したいと思っております。

本研究では、患者さんの性別、在胎週数、出生体重、出生身長、ご両親の身長、成長ホルモン開始時の年齢、身長(身長SDスコア)、体重、骨年齢、GH治療量のデータを収集します。また1年ごとの身長(身長SDスコア)、体重、骨年齢、GH治療量および思春期の有無のデータを収集します。すべてのデータは匿名化して収集され、お名前、生年月日、住所などのプライバシーに関する情報は含まれておりません。
 
・研究対象期間 : 2010年〜2016年にSGA性低身長症の診断をうけてGH治療をされた方
・研究実施期間 : 2021年3月19日(承認後)〜2022年3月31日
 
データならびに収集した内容は本研究実施者の下で厳重に管理されます。本研究で得られた結果は、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告されます。研究に必要な資金について、製薬企業などからの資金提供は受けておりません。
ご自身の情報を研究に利用することを承諾されない方は下記にご連絡下さい。本研究に関する資料をご覧になりたい場合、またはご質問等がございましたらご遠慮なくお尋ね下さい。なお、本研究は聖マリアンナ医科大学の生命倫理委員会(臨床試験部会)で承認され学長の許可を得ております。
 

令和3年3月
たなか成長クリニック
            研究実施者:田中 敏章
連絡先:〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-36-7 ファミィーユ用賀1階
電話番号:03-3708-3939

当院の院長と副院長を紹介します。

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