たなか成長クリニックは、低身長を中心とした小児内分泌疾患を扱う専門性の高いクリニックです。

ご予約・お問い合わせ03-3708-3939

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小槌
診断

診断の基本ステップ


成長曲線の評価(最重要)


・母子手帳や記録からプロット
・カーブに沿っているか
・急に落ちていないか
 「伸び方」が診断のカギ

家族歴・体質評価


・両親の身長から目標身長(target height)を計算
・家族性低身長かどうか

身体診察


・体重バランス
・体型(均等か不均等か)
・思春期の進み具合(Tanner stage)

骨年齢(レントゲン)


・手のX線で評価
・実年齢との差を見る
・遅れている →まだ伸びる余地あり
・進んでいる →成長終了に近い

血液検査


・成長ホルモン関連(IGF-1など)
・甲状腺機能
・慢性疾患の有無

必要に応じて精密検査


・成長ホルモン負荷試験
・MRI(下垂体)

低身長の診断について


低身長の診断では、まず「病気かどうか」を見極めることが重要です。
実際には、低身長のお子さんの 約90%は体質によるもので、病気ではありません。一方で、約10%には治療が必要な病気が含まれます。

診断の流れ


 

① 問診・成長の確認


まず以下を確認します。

  • ご両親の身長
  • 生まれたときの大きさ
  • 食事や体調
  • これまでの成長の経過

 特に重要なのが「成長曲線」です
 

② 成長の評価


  • 年間の身長の伸び(成長率)
  • 同年齢との比較
  • 成長のカーブの変化

伸びが悪くなっているかを確認します
 

③ 基本検査


1回の検査で多くの病気を確認できます。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 骨年齢(手のレントゲン)
  • 染色体検査(女児の場合)

 

④ 病気の除外


以下の疾患を確認します:

  • 甲状腺機能低下症
  • ターナー症候群
  • 骨の病気
  • 慢性疾患(心臓・腎臓など)

 

⑤ ホルモン評価


成長ホルモンは1回の採血では評価できないため、 IGF-1(インスリン様成長因子) を測定します

 

精密検査(必要時)


以下の場合に行います:

  • 成長率が低い
  • 骨年齢が遅れている
  • IGF-1が低い

成長ホルモン分泌刺激試験
 

⑦ 最終診断


複数の検査で成長ホルモンが低い  成長ホルモン分泌不全性低身長症 治療の対象となります
 

⑧まとめ


 低身長の診断は、「成長の経過」+「必要な検査」で総合的に判断します

成長ホルモン分泌不全性低身長症


 
 わが国では、現在約20,000人の低身長の子どもが成長ホルモン治療を受けていますが、その多くは成長ホルモン分泌不全性低身長症です。
 
診断のためには、成長ホルモン分泌刺激試験(成長ホルモンが出るような薬を投与して、その後30ごと通常2時間までの血中成長ホルモンを測定する)を2つ以上行って、その成長ホルモンの濃度が低かったら、成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断されます。
 
 低身長の中で1番多い病気は、成長ホルモンの不足による成長ホルモン分泌不全性低身長症です。
その他、SGA性低身長症後天性の甲状腺機能低下症、女の子にみられるターナー症候群、骨の病気である軟骨無形性症などがあります。
 
また、心疾患、腎疾患、糖尿病、繰り返す気管支喘息などの慢性的な病気でも、低身長になることがあります。
 
しかし、これらの低身長になる病気を全部あわせても、低身長の子どもの10%以下で、90%以上は病気ではなくいわゆる体質的なものです。
 
 小児内分泌の専門医は、お父さん、お母さんの身長、生まれたときの様子、ミルクの飲みや、食欲、今まで大きな病気がなかったかなどを聞いて、成長曲線を書きます。
 
 生まれてきたとき、在胎週数に比して身長が低く体重が少なく、2歳になっても正常身長にならなかった場合は、SGA性低身長症と診断されます。
 
 検査としては、血液検査・尿検査・左手のレントゲンによる骨年齢を行います。また、女の子の場合には、やはり血液で染色体検査をすることもあります。診察とこれらの1回の検査で、甲状腺機能低下症くる病軟骨無形成症ターナー症候群などの診断がつきます。
 
 成長ホルモンは、その血中濃度は日内変動があるために、1回の採血では成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断がつきません。そのかわり、日内変動がなくて、成長ホルモンが主に肝臓に作用してつくるインスリン様成長因子-I(IFG-I)を測定して、成長ホルモンの分泌状態を間接的に調べます。
 
 年間の成長率がおちている、骨年齢が遅れている、成長ホルモン依存性のIGF-Iが低い、などの場合は成長ホルモンの分泌が少ない可能性がありますので、成長ホルモンがでるような薬を投与して、30分ごとに2時間(薬の種類によっては2時間半)採血してその中の成長ホルモンの濃度を測定する成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験ともいう)を行います。
 
 成長ホルモン分泌刺激試験は、正常の子どもでも低い成長ホルモンの濃度を示すことがたまにあるので、最低2つの種類の薬で検査を行い、2つ以上の検査で成長ホルモンの最高血中濃度が6ng/ml以下だった場合に、成長ホルモン分泌不全性低身長症という診断がつき、成長ホルモン治療の適応となります。

低身長は、同性・同年齢(月も)の子の多数のデータから統計的に定義されていて、背の小さい順に100人並べたときに、前から2人ぐらいが「低身長」という定義に当てはまります。

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